Burgess & Leigh社(略してBurleigh/バーレイ社)の故郷ストーク・オン・トレントは、陶器に適した豊かな土と気候に恵まれた地で、昔ながらの銅版転写という柄付けで数々の製品を生み出してきました。
バーレイは1851年に創業、その後Frederick BurgessとWilliam Leighの2人の功績によって成功を収め、1889年に現在の工場に移転してから、全てのシリーズを同工場(Middleport Pottery)で製造しています。現在もなお熟練した職人たちの技術と素晴らしいデザインを受け継ぎ、昔のままの手作りで陶磁器を作り続けています。ひとつの製品ができあがるまでに、何人もの職人の手によって大切に作られていく工程をご覧下さい。
MADE INENGLANDにこだわるバーレイの製品は、原料の土からすべてイギリス産です。
陶器を製造するための石膏型はすべて自社工場内で作り、それを使って素焼きの陶器が出来上がります。
型は30回使ったら、新しいものに替えられます。
素焼きが出来上がったあと、スポンジを使って表面を滑らかにします。
ポットの口や、カップのハンドルなどもすべて熟練の手作業でおこなわれます。
銅版転写による柄付けを行います。
柄付けを行うためのロール状の銅版に何種類ものニードルを使って手彫りで柄を刻んでいき銅版が完成します。
銅版を彫れる職人さんは現在2人しかいません。
1つの柄の銅版を完成させるのに、6週間以上かかります。
出来上がった銅版にインクを塗って、薄い半紙(ティッシュ)に柄をプリントしていきます。
印刷されたロール紙のインクが乾く前に、一つ一つ素焼きの陶器の形に合わせて紙をカットし貼り合わせ、絵画の版画の要領でブラシでこすり柄を転写します。
すべて手作業で行っているため柄の出方、色の濃淡が一つ一つ異なります。
転写後に再度炉に入れます。
銅版転写後にガラス質の釉薬を塗って3度目の焼き作業をします。
釉薬の下に柄があるため、半永久的に絵が剥がれる事なく使えます。
バーレイのプロモーションビデオです。
ファクトリーで丁寧に作られていく様子を美しい動画でご覧いただけます。
バーレイは製造工程上、マシンメイドには見られない特性が何点かございますが、メーカーの品質基準をクリアしており、また日本でも再度検品しております。ここに挙げるような例はお客様からよくお問い合わせをいただくものですが、製品仕様としてご了承いただけましたら幸いです。
釉薬後に、昔からのやり方でプレート裏3箇所をセラミックの部品で支え、重ねて炉で焼いています。このため、プレートなどの設置面は釉薬が乗っておりツルツルしていますが、セラミック部分を支えている3箇所は釉薬が乗っておりません。
今ではほとんどのメーカーが、デカールというシールを貼り付ける絵付けをしており、インクを使った絵付け方法は非常に珍しくなっています。そのため、他陶器には見られない、プリントのずれ、絵柄の位置や濃淡の違い、インクの色飛びなど個体差が生じます。